48歳で30年勤めた公務員を辞めた。未経験で転職した僕が今思うこと

48歳で公務員を退職し未経験転職を経験したヒロの仕事選び

僕は18歳から約30年間、公務員として働き、48歳で退職しました。

周囲からは、

「もったいない」

と言われました。

確かに、約30年間続けた仕事です。

あと十数年働けば定年も見えてくる年齢でした。

それでも僕は、公務員を辞めることを選びました。

そして48歳から、それまでまったく経験のなかった運送業界へ転職しました。

ただ、その転職も最初からうまくいったわけではありません。

最初の会社は3日。

次の会社も約2週間で辞めています。

それでも転職を続け、現在はトラックドライバーとして働いています。

今では、新しく入社したドライバーの横に乗って仕事を教える側にもなりました。

50代になった今振り返ると、

「あのとき公務員を辞めたこと」

よりも、

「辞めたあと、自分に合う仕事を探し続けたこと」

のほうが大事だったように思います。

この記事では、なぜ僕が48歳で約30年間勤めた公務員を辞めたのか。

そして、未経験の運送業界へ転職して何を感じたのか。

僕自身の経験を書いてみたいと思います。

約30年働く中で、職場も時代も変わった

職場のデスクで今後の働き方を考える男性

僕はもともと、集団の中で生活したり働いたりすることが、それほど得意なタイプではありません。

それでも18歳で公務員になり、約30年間働きました。

僕が若かったころは、今とはかなり雰囲気が違いました。

先輩・後輩の上下関係が強く、先輩から言われたことには、たとえ納得できないことがあっても、

「はい」

と答える。

そんな空気が当たり前のようにありました。

理不尽だなと思うこともありました。

それでも僕は、その環境の中で仕事を覚え、何とかやってきました。

そして年月が経ち、今度は自分が先輩と呼ばれる側になりました。

ところが、そのころには時代が変わっていました。

自分が先輩になったころには、求められるものが変わっていた

もちろん、時代が変わること自体が悪いとは思っていません。

真面目に仕事を覚えようとしている新人なら、僕もできるだけ丁寧に教えたいと思います。

ただ、中にはこちらが気を遣えば遣うほど、それを当たり前のように受け取ってしまう人もいました。

一方で、少し厳しく指導すれば、今度はパワハラと受け取られる可能性もあります。

若いころは、

「自分が先輩に合わせる」

ことを求められました。

そして自分が先輩になったころには、

「自分が後輩に合わせる」

ことも求められるようになりました。

その変化にうまく対応して働き続ける人も、もちろんいました。

一方で、僕の周囲には心身の調子を崩したり、仕事を辞めたりする人もいました。

それを見ながら、

「自分はこのままここで働き続けられるのだろうか」

と考えることが増えていきました。

誰かが悪いという話ではありません。

職場も時代も変わった。

そして僕自身も年齢を重ねました。

その環境の中で働き続けることが、自分にはだんだん合わなくなっていたのだと思います。

自分が壊れてしまう前に、別の道を探そうと思った

48歳という年齢を考えれば、そのまま公務員を続けるという選択肢もありました。

むしろ一般的には、そのほうが安全な選択だったのかもしれません。

でも僕は、

自分自身が心身を崩してしまう前に、別の道を探したほうがいい。

そう考えるようになりました。

もちろん、仕事を辞めればすべて解決するわけではありません。

収入はどうするのか。

次の仕事は見つかるのか。

48歳の未経験者を雇ってくれる会社があるのか。

不安はいくらでもありました。

それでも、

「まだ動けるうちに、新しい道を探してみよう」

と決めました。

そして約30年間勤めた公務員を退職しました。

48歳、未経験で運送業界へ

運送会社でトラックを見つめる転職した男性

公務員を辞めたあと、僕が選んだのは運送業界でした。

もちろん未経験です。

それまで約30年間、ひとつの世界で働いてきたわけですから、運送業界の常識なんて何も分かりません。

求人票を見ても、

「これは普通なのか?」

「この条件は良いのか悪いのか?」

それすら判断できませんでした。

それでも仕事を探し、最初の運送会社へ入社しました。

ところが、その会社は3日で辞めました。

1社目は、たった3日で辞めた

理由は、横乗りで仕事を教えてくれた先輩でした。

態度が横柄で、見下すような言動もありました。

もちろん仕事ですから、注意されたり厳しく教えられたりすること自体が嫌だったわけではありません。

でも、

「この人と毎日一緒に仕事をするのは無理だ」

と思いました。

せっかく約30年間勤めた公務員を辞めて入った会社です。

普通なら、

「もう少し我慢したほうがいいんじゃないか」

と思うかもしれません。

僕も考えました。

でも結局、3日で辞めました。

48歳、未経験。

そして転職先を3日で退職。

文字にすると、なかなかのスタートです。

2社目も約2週間で辞めた

その後、別の運送会社へ入りました。

今度は人間関係そのものは、それほど悪くありませんでした。

ところが、労働時間が長く、仕事もかなりきつい会社でした。

当時の僕には運送業界の経験がありません。

だから、

「運送会社って、どこもこんな感じなのかな」

と思っていました。

そんなとき、同じタイミングで入社したベテランドライバーと仲良くなりました。

その人から言われたのが、

「ここはブラックすぎる。近くにもっと条件のいい会社があるから行かないか?」

という話でした。

僕一人だったら、

「運送業界はこういうものなんだ」

と思い込んで、そのまま働いていたかもしれません。

でも、業界を知っている人から見れば違った。

そこで僕は、もう一度転職することにしました。

2社目も、約2週間で退職しました。

転職を繰り返したから、今の会社にたどり着いた

その後も転職を経験し、現在の会社にたどり着きました。

1社目は3日。

2社目は約2週間。

こう書くと、

「仕事が続かない人」

に見えるかもしれません。

でも今振り返ると、僕はあのとき辞めてよかったと思っています。

もし、

「48歳なんだから、もう転職できない」

「せっかく入った会社なんだから我慢しないと」

と考えていたら、今の会社にはたどり着いていません。

会社が自分に合わなかったことと、仕事そのものが自分に合わないことは別です。

これは実際に転職して、僕が強く感じたことのひとつです。

3日で辞めた僕が、今では新人を教えている

トラックを背景に笑顔を見せるドライバー

現在も僕はトラックドライバーとして働いています。

そして今では、新しく入社したドライバーの横に乗り、仕事を教えることもあります。

考えてみると、少し不思議です。

運送業界の1社目では、横乗りの先輩との関係が原因で3日で辞めました。

その僕が今度は、横乗りで新人を教える側になっています。

だから新人を教えるとき、意識していることがあります。

自分が新人だったころにされて嫌だったことは、できるだけしない。

そして、

「あのとき、こうしてもらえたら助かったのに」

と思ったことは、できるだけしてあげる。

1社目を3日で辞めた経験も、今では新人を教えるときに役立っています。

そう考えると、失敗に見えた経験も全部が無駄だったわけではありません。

48歳の自分に今なら何と言うか

もし、公務員を辞めようとしていた48歳の自分に、今の僕から声をかけられるとしたら。

僕ならこう言います。

「自分に合う仕事は必ずある。」

そして、

「せっかく公務員を辞めるんだから、最初に入った会社で妥協するな。」

とも言いたいです。

自分に合う仕事を見つけるためなら、転職を繰り返すことになってもいい。

実際、僕はそうして今の会社にたどり着きました。

ただし、ひとつだけ条件があります。

仕事を選び直せるだけの余裕を、できるだけ作っておくこと。

生活費に余裕がなければ、

「この会社は自分には合わない」

と思っても、簡単には辞められません。

僕の場合は退職後に使えるお金がありました。

人によって状況は違うので、辞める前に生活資金や自分が利用できる制度を確認しておくことは、とても大切だと思います。

50代になった今、公務員を辞めたことをどう思うか

公務員を辞めたことで、すべてが良くなったわけではありません。

仕事を変えれば、収入も勤務時間も人間関係も変わります。

何を大事にするかは、人によって違います。

だから僕は、

「40代・50代でも絶対に転職したほうがいい」

とは思いません。

逆に、

「その年齢なら今の会社に残ったほうがいい」

とも思いません。

僕自身は、48歳で公務員を辞め、何度か会社を変えたことで、以前より気持ちは楽になりました。

それが僕にとっては大きかった。

大切なのは、周りからどう見えるかだけではなく、

「自分はこれから、どう働きたいのか」

を一度考えてみることだと思っています。

もう一度、仕事を選ぶ

40代・50代になると、仕事を変えることに不安を感じるのは当然だと思います。

僕もそうでした。

約30年間勤めた公務員を辞めて、48歳から未経験の運送業界へ。

1社目は3日。

2社目も約2週間。

決してきれいな転職ではありません。

でも、その経験があったから現在があります。

このサイトでは、公務員を辞めた経験、40代後半からの転職、未経験で入った運送業界での経験などを、うまくいったことだけではなく、失敗したことも含めて書いていきます。

僕の経験がそのまま誰かの正解になるとは思っていません。

それでも、

「この年齢から仕事を変えて大丈夫だろうか」

と悩んでいる人が、自分のこれからを考えるための材料にはできるかもしれません。

人生の後半であっても、

もう一度、自分の仕事を選ぶ。

このサイトは、そんな人のための場所にしていきたいと思っています。

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