50代の転職は遅い?仕事を変えたいと思ったときに考えること

「50代から転職なんて、もう遅いんじゃないか」

仕事を辞めたいと思っても、年齢を考えると動けない。

そんな人は少なくないと思います。

僕自身、18歳から約30年間公務員として働き、48歳で退職しました。

そして、それまで経験したことのなかった運送業界へ転職しました。

50代になった今も、トラックドライバーとして働いています。

だからといって、

「50代でも転職は簡単です」

と言うつもりはありません。

年齢によって選べる仕事が変わることもあるでしょう。

今より収入が下がる可能性もあります。

家族や住宅ローンなど、自分一人では決められない事情がある人もいると思います。

一方で、

「50代だから、もう転職できない」

と最初から決めてしまう必要もないと、僕自身の経験から感じています。

僕が大切だと思うのは、

「転職できるか」と「転職したほうがいいか」を分けて考えること。

この記事では、40代後半で実際に仕事を変えた僕の経験を交えながら、50代で転職を考えたときに一度整理しておきたいことを書いてみます。

「転職できるか」と「転職したほうがいいか」は別の話

転職を考え始めると、

「50代でも雇ってくれる会社はあるのか」

ということが気になると思います。

もちろん、それも大事です。

でも、その前に考えたいことがあります。

それが、

「そもそも自分は、なぜ今の仕事を変えたいのか」

ということです。

人間関係がつらい。

給料に不満がある。

勤務時間が長い。

体力的にきつくなってきた。

仕事そのものが合わない。

会社の将来が不安。

もっと違う仕事をしてみたい。

理由は人それぞれです。

そして、その理由によって選ぶべき道も変わると思います。

「転職できる会社がある」

ということと、

「その会社へ転職したほうが自分にとっていい」

ということは、同じではありません。

まずはここを分けて考えることが大切だと思います。

50代だからこそ「何が嫌なのか」をはっきりさせる

窓の外を眺めながら今後の働き方を考える男性

僕の場合、公務員を辞めた理由はひとつではありませんでした。

約30年間働く中で職場も時代も変わり、その環境の中でこれからも働き続けることに違和感を持つようになりました。

そして、自分自身が心身を崩してしまう前に、新しい道を探そうと考えました。

ただ、転職先を探すときには、

「今の仕事の何が自分には合わないのか」

を考えておいたほうがいいと思います。

ここが曖昧なままだと、会社を変えても同じことで悩む可能性があるからです。

例えば人間関係が理由なのに、給料だけを見て次の会社を選んでも、問題が解決するとは限りません。

勤務時間がつらいのに、さらに拘束時間の長い仕事へ移れば本末転倒です。

50代の転職では、

「何が欲しいか」だけではなく「何から離れたいのか」

も整理しておくと、仕事を選びやすくなると思います。

給料だけで決めると見えなくなるものがある

転職で給料が重要なのは当然です。

生活がありますから、お金を無視することはできません。

でも実際に転職してみて、僕は給料以外の条件もかなり大切だと感じました。

勤務時間。

休日。

通勤時間。

仕事内容。

体力的な負担。

人間関係。

会社の雰囲気。

仕事の教え方。

こうしたものは、毎日の生活に直接影響します。

給料が少し高くても、毎日「もう行きたくない」と思いながら働くなら、それが自分にとって本当に良い条件なのか。

反対に、多少条件が変わっても、以前より気持ちに余裕を持って働けるなら、それを大事にする人もいるでしょう。

何を優先するかは、人それぞれです。

だからこそ、

「自分にとって良い会社とは何なのか」

を一度考えておく必要があります。

未経験の仕事に転職するなら「最初の会社が正解」とは限らない

僕は48歳で、それまで経験したことのなかった運送業界へ入りました。

最初の会社は3日で辞めました。

2社目も約2週間で辞めています。

今振り返ると、未経験の業界だったことも大きかったと思います。

何が普通なのか分からないんです。

求人票を見ても、その条件が良いのか悪いのか判断できない。

会社に入っても、

「この業界ではこれが普通なのかな」

と思ってしまう。

僕も2社目ではそうでした。

労働時間が長く仕事もきつかったのですが、

「運送会社って、こんなものなのかな」

と思っていました。

ところが、同じタイミングで入社した業界経験のあるベテランドライバーから、近くにもっと条件の良い会社があると教えてもらいました。

その話がきっかけとなり、現在の会社につながっています。

未経験の業界へ行くなら、最初に選んだ会社だけを見て、

「この仕事は自分には向いていない」

と判断するのは早い場合もある。

逆に、

「この業界は全部こんなものだ」

と思い込む必要もない。

僕は自分の経験から、そう思っています。

仕事を辞める前に「失敗できる余裕」を考える

これは50代の転職では特に大事だと思います。

僕は最初の会社を3日で辞め、次の会社も約2週間で辞めました。

でも、誰にでも同じことを勧められるわけではありません。

仕事を辞めれば、給料は止まります。

次の仕事がすぐ見つかるとも限りません。

だから、

「もし次の会社が合わなかったらどうするか」

まで考えておく。

僕の場合、退職後に使えるお金がありました。

その余裕があったことで、

「この会社で我慢するしかない」

という状態にならずに済みました。

自分は毎月いくら必要なのか。

収入がなくてもどのくらい生活できるのか。

退職した場合に利用できる制度はあるのか。

こうしたことを確認しておくと、選択肢を持ちやすくなります。

僕が公務員を辞める前の準備について感じたことは、別の記事でも詳しく書いています。

→「公務員を辞める前に知っておきたかったこと。48歳で退職した僕が思う『準備』の大切さ」

いきなり辞めなくても、求人を見ることはできる

書類を見ながら仕事の選択肢を考える男性

「転職しようか迷っている」

という段階なら、まだ会社を辞める必要はありません。

まず求人を見てみるだけでもいいと思います。

僕は約30年間公務員として働いていたので、外の仕事について知らないことがたくさんありました。

でも求人を見れば、

どんな仕事があるのか。

自分の年齢でも応募できる求人はあるのか。

未経験でも応募できるのか。

給料はどのくらいなのか。

休日や勤務時間はどうなのか。

少しずつ見えてきます。

調べてみた結果、

「今の会社の条件って、意外と悪くないな」

と思うかもしれません。

逆に、

「こんな仕事もあるのか」

と気づくかもしれません。

求人を見ることは、退職を決めることではありません。

外の世界を知ったうえで今の仕事と比較する。

それだけでも、十分意味があると思います。

「未経験だから無理」と最初から決めない

50代になると、

「今さら未経験の仕事なんて無理だろう」

と思う人もいるかもしれません。

僕も48歳まで約30年間公務員でした。

そこから未経験でトラックドライバーになりました。

もちろん、だからといって、

「50代なら誰でもどんな仕事にも転職できる」

とは言えません。

仕事によって必要な資格や経験は違いますし、年齢や体力、採用条件などもあります。

ただ、

自分で応募する前から諦めてしまえば、その仕事に就ける可能性はゼロになります。

気になる仕事があるなら、まず募集条件を確認する。

必要な資格があるなら調べる。

未経験者を採用している会社があるか探してみる。

そのうえで判断すればいいと思います。

僕が48歳で未経験からトラックドライバーへ転職した経験については、別の記事で詳しく書いています。

→「48歳未経験でトラックドライバーへ転職して分かったこと」

50代の転職では「譲れない条件」を決めておく

転職先を探し始めると、いろいろな条件が目に入ります。

そこで僕なら、全部を比べる前に、

「これだけは譲れない」

という条件をいくつか決めます。

例えば、

・最低限必要な収入
・許容できる勤務時間
・休日
・通勤距離
・仕事内容
・体力的に続けられるか
・未経験者への教育体制

などです。

全部を完璧に満たす会社を探すのは難しいかもしれません。

でも、

「何だけは絶対に避けたいのか」

が分かっていれば、求人を比較しやすくなります。

僕自身、何社か経験したからこそ、自分にとって大切なものが少しずつ分かってきました。

転職先を選ぶことは、条件の良い会社を探すだけではなく、

「自分に合う働き方を探すこと」

でもあると思います。

50代の転職で一番怖いのは「年齢」だけではない

50代で転職を考えたとき、

「もう年齢的に遅い」

という不安はどうしても出てくると思います。

でも僕自身の経験を振り返ると、怖かったのは年齢だけではありませんでした。

約30年間いた場所を離れること。

知らない業界へ入ること。

収入や生活が変わること。

入った会社が自分に合わないかもしれないこと。

いろいろな不安がありました。

そして実際、最初の会社は合いませんでした。

次の会社も合いませんでした。

それでも、そこで終わりではありませんでした。

だから、

「50代だから転職する」

でも、

「50代だから転職しない」

でもなく、

自分が今の仕事を続けた場合と、別の仕事を選んだ場合。

その両方を一度考えてみる。

それが大切なんじゃないかと思います。

50代でも、仕事を選び直すことはできる

トラックを背景に笑顔を見せるドライバー

僕は48歳で約30年間勤めた公務員を辞めました。

そして未経験の運送業界へ入りました。

最初の2社は短期間で辞めています。

決して、

「転職したら全部うまくいきました」

という話ではありません。

それでも今はトラックドライバーとして働き、新しく入ってきた人に仕事を教えることもあります。

48歳のときには想像していなかった未来です。

だから僕は、

「50代の転職は遅いのか」

という問いに、年齢だけで答えを出す必要はないと思っています。

今の仕事を続けるのも選択肢。

転職するのも選択肢。

まだ決めずに、求人を見るだけでもいい。

大切なのは、

「この年齢だから仕方ない」

と、自分で選択肢を全部閉じてしまわないことです。

僕自身が公務員を辞めてから現在までどうなったのかは、こちらの記事に詳しく書いています。

→「48歳で30年勤めた公務員を辞めた。未経験で転職した僕が今思うこと」

50代になってからでも、

もう一度、自分の仕事を選ぶ。

このサイトが、そのために考える材料のひとつになれば嬉しいです。

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